手造り

Built with hand

機械化が進む中で、何故当蔵が手造りにこだわるのか、
手仕事を大事にするのか、それはシンプルに『美味しさ』を追求するためです。
米麹一粒、サツマイモ1個までも極限まで見極めて造る事で、
私達が追い求める味わいが出来上がるのです。

主原料である「サツマイモ」は全量を地元鹿児島の契約農家から仕入れ、新鮮で良質な芋であることはもちろん、環境に優しく自然な栽培法で育てられたものを積極的に使うことで、自然な味わい、優しい風味を醸し出すことが出来ています。

※1年に1度の限定酒「甕仙人ブルーボトル」のみ宮崎県小林市の黄金千貫(農薬不使用・完熟堆肥栽培)を使用しております。

当蔵が大事にしているのは、発酵の根幹となる米麹造り。その原料となる米の品質は必然的に味わいにも大きく影響を及ぼします。20年以上お世話になっている契約農家(今村勉氏)から、カルゲン農法という手間暇かけた農法により育てられた良質なヒノヒカリ(新米)を使用しております。水と空気が綺麗な霧島神宮近くの田圃にて、雄大な霧島という大地から生まれる米の旨味が味わい深い焼酎に直結します。

現在、鹿児島県には112もの焼酎蔵が存在します。そのほとんどが100年以上の歴史を持っていますが、時代の流れと共に創業より変わらぬ蔵は少なくなってしまいました。「蔵付き酵母」という言葉がありますが、長く大切に紡がれてきた蔵には、その歴史と共に長く住みついている菌がいて味わいの大事な部分を担っている、という意味でもあります。シンプルに「飲みやすい」だけじゃなく、中村酒造場にしか出せない味を求めるからこそ、この古く小さな蔵で今もなお丁寧に焼酎造りを行っております。

手造り製法による麹造り

私たちが生み出す焼酎にはすべて「手造り」と謳われております。これは【木製の保温室(麹室)にて木箱(当蔵では麹蓋)で自然の換気、通気と手入れ攪拌によって製造した麹によって造られた単式蒸留焼酎】という厳しい条件を満たした製法のみ謳う事が出来る今では数少なくなった造り方です。麹蓋1枚1枚を昼夜問わず丁寧に手入れをしてあげる事で、私たちが目指す美しく力強い麹が出来上がり、繊細でありながら芯のある酒質を醸し出します。

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